文章の読み方

2012年02月05日

正しいか誤りか
矛盾しているかいないか
批判しているかいないか
存在を否定する批判か改善を促す批判か
価値の話しか手段の話しか

こういうことを的確に曇りなく読める人が少ない。

「民はよらしむべし知らしむべからず」
は、文法の正解は「知らせるな。情報を隠せ」の「禁止」の意味でなく、「民に理解させることは不可能」の意味です。
意味は、民は理解できないが、従わせることは可能な人達だから、信頼や徳で従われる人間になれってのが論語に出てきた趣旨です。

この「民は理解できない」がだいたい古今東西変わらずで
何で従わせるかが
徳か法か武力か美貌かおぜにさんかみたいに時代や場所で変わってくる。

情念より、矛盾か矛盾でないか?価値の話か手段の話か?
みたいな論理判断を優先することを、政治がどこまで要求できるか?って話。

論語に書いてあることはたいがい政治の話で、君子が人民を支配するにはどうするかって話。
一般人に向かって孔子大先生が「あるべき論」を展開したことはあまりないでしょう。

ジャック・アタリが読売新聞に

マルクスで歴史の大局を
シェイクスピアで情念や暴力にひれ伏す人間を
論理的に学べるって寄せてましたね。



 
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